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前立腺肥大症

気になる病気の症状・原因・予防

前立腺肥大症は、高齢の男性によく見られる病気です。
残尿感・夜間頻尿などが気になる方は、要チェック!

  • 症状
  • 原因
  • 検査
  • 治療
  • 予防
  • 治験情報

前立腺肥大症の症状

高齢になると、ほとんどの男性がかかる病気です

前立腺肥大症の症状

前立腺肥大症は高齢の男性によく見られる病気です。前立腺は、膀胱のすぐ下にあり、ちょうどクルミほどの大きさで、内部を尿道が通っている器官です。この前立腺が年齢とともに肥大することにより、尿道が圧迫されて排尿障害をもたらすことが知られています。
前立腺肥大症は年齢と深い関係にあり、40・50代で症状が出始め60歳を過ぎると、半数以上の人が夜間頻尿と放尿力低下を訴え、65歳前後で治療を開始する人が多くなります。
そして、80歳までには80%の人が前立腺肥大症になるとみられています。
程度の差こそあれ、高齢の男性にほぼ全員発症するため、男性の更年期症状や、老化現象の一種という見方もできます。

第1期から第3期までの症状があります。

上記で記載したとおり、前立腺肥大症は、尿道付近の前立腺組織が肥大して尿道を圧迫するために起こる病気です。ガンとは違って良性の増殖ですので生命にかかわるような病気ではありませんが、ほうっておくと尿閉といって尿が全く出なくなることもあります。

第1病期(膀胱刺激期)

夜間にトイレに行く回数が多くなる、尿の勢いがない、尿がすぐ出ない、少ししか出ない、時間がかかる(排尿障害)などの症状が出てきます。

第2病期(残尿発生期)

尿をした後もすっきりとせず残っているような感じがする(残尿感)といった症状が出てきます。

第3病期(慢性尿閉期)

昼夜を問わずトイレに行く回数が増えて、排尿にかかる時間が長くなり、一回の排尿に数分かかるようになります。時には尿が全く出なくなってしまうこともあります(尿閉)。

第1期から第3期までの症状

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前立腺肥大症の検査と診断

前立腺肥大症の検査と診断

前立腺肥大症は、男性であれば誰でもなる可能性があります。50歳を過ぎて尿の出が悪いと感じたら、一度泌尿器科の検査を受けてみてください。
前立腺肥大症の診断には、一般的に次のような検査が必要です。

問診 自覚症状としての排尿障害の程度や、他の疾患との鑑別をするため、既往歴などを詳しく聞きます。
尿流量測定 他覚所見として、排尿障害の程度を数値化して表します。
直腸診 前立腺の大きさ、硬さ、表面の状態(なめらかさ・凹凸)がわかります。
超音波診断 前立腺の腹側の状態、残尿のおおよその量も推定できます。
血液検査(腫瘍マーカーの測定) 腫瘍マーカー検査は前立腺ガンとの鑑別のために行ないます。

また、前立腺に関係する症状(尿の勢い、排尿回数、尿が残った感じなど)を点数化して前立腺肥大症の重症度を確認する「I-PSS(国際前立腺症状スコア)」という質問表が診断の際に使われており、一般に7点以下が軽症、20点以上が重症とされています。

全くなし 5回に1回の割合未満 2回に1回の割合未満 2回に1回の割合 2回に1回の割合以上 ほとんどいつも
最近1ヶ月間、排尿後に尿が残っている感じがありますか。 0点 1点 2点 3点 4点 5点
最近1ヶ月間、排尿後2時間以内にもう一度行かねばならないことがありましたか。 0点 1点 2点 3点 4点 5点
最近1ヶ月間、排尿途中に尿が途切れることがありますか。 0点 1点 2点 3点 4点 5点
最近1ヶ月間、排尿をがまんするのがつらいことがありましたか。 0点 1点 2点 3点 4点 5点
最近1ヶ月間、尿の勢いが弱いことがありましたが。 0点 1点 2点 3点 4点 5点
最近1ヶ月間、排尿開始時にいきむ必要がありましたか。 0点 1点 2点 3点 4点 5点
最近1ヶ月間、床に就いてから朝起きるまでに普通何回排尿に起きましたか。 (0回)
0点
(1回)
1点
(2回)
2点
(3回)
3点
(4回)
4点
(5回以上)
5点

「EBMに基づく前立腺肥大症診療ガイドライン」より

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前立腺肥大症の治療法

前立腺肥大症の治療法

薬物療法

薬物療法

現在行なわれている薬物療法は、

  1. 機能的閉塞に対するα1-ブロッカー
  2. 機械的閉塞に対する抗アンドロゲン剤
  3. 不安定膀胱に伴う刺激症状(頻尿、尿意切迫、切迫性尿失禁)に対する生薬・漢方薬があります。

これらの3項目が基本となり、第一選択薬としてα1-ブロッカーを使用し、機能的閉塞を解除することから行われます。
なお、α1-ブロッカーは、高血圧の治療にも使われることがありますので、高血圧の治療を行っている場合(特に他の医療機関で治療中の場合)は、前立腺肥大症の問診の際に医師に必ずお伝えください。

主な治療薬
効果 副作用
α1-ブロッカー 排尿時は膀胱頸部の開大を助け、尿勢を増し、蓄尿時は膀胱の過活動を抑制し、日中および夜間の頻尿を軽減させます。 めまい・ふらつき・立ちくらみなどの低血圧に伴う症状が生じる場合があります。
抗アンドロゲン剤 前立腺を縮小させ、腺腫による直接的な機械的閉塞を改善させます。 肝機能障害、性機能障害や女性化乳房などがあります。
生薬・漢方薬 排尿困難、頻尿、尿意切迫、残尿感など複雑な自覚症状を改善させるといわれていますが、どのように作用するかは解明されていません。 軽度の消化器症状を認める程度です。

手術療法

手術に踏み切る一定した基準はありません。病期でいえば第2病期以降で、薬物療法で思うように症状が改善しない場合や、残尿が100ml以上あり、尿閉を繰り返すような場合に手術を考えます。

主な手術法
方法 短所
経尿道的前立腺切除術(TURP) 先端に電気メスを装着した内視鏡を尿道から挿入し、患部をみながら肥大した前立腺を尿道内から削り取ります。 体内に入った灌流液が電解質のバランスを崩し、吐き気や血圧の低下などを起こすTURP反応と呼ばれる副作用が起こることがあります。
レーザー治療 尿道に内視鏡を挿入し、内視鏡からレーザー光線を照射します。そして肥大結節を焼いて壊死を起こさせ、縮小させます。 組織を焼いてしまうため、ガンの有無を調べられません。また、組織が壊死し脱落が起こるまで、症状の改善は見られません。
温熱療法 尿道や直腸からカテーテルを入れ、RF波やマイクロ波を前立腺に当てて加熱し、肥大を小さくして尿道を開かせます。 根治的な治療ではないため、半年から一年で症状はもとに戻ってしまいます。
尿道バルーン拡張法尿道ステント挿入法

肥大結節によって狭くなった前立腺部の尿道を物理的な力によって押し広げたり、管を挿入して尿道を確保する方法です。

救急的な意味合いの強い対処療法と位置付けられているため、あくまで手術ができない患者さんのための処置です。

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前立腺肥大症の予防

前立腺肥大症のポイント

前立腺肥大症にならないために
前立腺肥大症の最大の危険因子は加齢です。これを防ぐことは誰にもできません。しかし、身につけたほうがよいと考えられている生活習慣がいくつかあります。それらをご紹介します。

オシッコを我慢しない

●POINT1オシッコを我慢しない
排尿を我慢すると尿閉になることあります。

体を冷やさない

●POINT2体を冷やさない
特に下半身を冷やさないようにし、骨盤内の血液の循環を常に良い状態に保つようにする。

適度な運動を

●POINT3適度な運動を
血液の循環を良くし、前立腺のうっ血を予防する。

便秘に気をつける

●POINT4便秘に気をつける
膀胱も腸と同じ平滑筋なので、便秘の人は排尿状態が悪くなっている可能性があります。

前立腺肥大症になったら

すでに前立腺肥大症になってしまった方は、上記4項目に加えて下記のことも守ってください。

  • 薬には十分注意する:薬の中には急な尿閉を起こすもの(利尿剤、抗コリン剤、抗うつ剤、抗ヒスタミン剤など)がありますので、他の病院で診療を受ける時は、医師に必ず前立腺肥大症であることを伝えてください。
    水分を十分とる:夜間頻尿を恐れるあまり、水分摂取を抑えると脱水状態になり腎機能障害を起こすことがあります。
  • 過度なセックスは控える:神経質になる必要はありませんが、長時間にわたる過度なセックスなどは避けたほうが無難です。
  • 手術後は安静に:水分を多めに取りこまめに排尿することが大切です。また、手術した部分を圧迫するような運動は避けてください。

※治療に当たっては、必ず専門医(泌尿器科)にご相談ください。

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前立腺肥大症の治験情報

詳しくはお問い合わせください。

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治験とは?

治験とは?

製薬メーカーが開発した薬剤を医薬品(お薬)として世に出す為には、事前に厚生労働省の承認・認可を得ることが法律で義務化されています。
この承認を得るために行う「治療を兼ねた試験」を「治験(ちけん)」と言います。
治験は、前臨床試験で有効性や安全性を十分に確認した後に、健康な人や対象疾患の患者様に対して実施されます。
私たちが普段使う薬は全て、多くの一般の方々が治験ボランティアとして治験に参加した結果、承認されたものです。
同じ悩みを持つ多くの患者様のためにも「治験」へのご協力をお願いいたします。

治験ボランティアとは?

治験に自発的に参加・協力していただける方を「治験ボランティア」と呼んでいます。
治験参加中は、交通費や検査等の負担を軽減する目的で、負担軽減費が支払われます。

治験の流れ

  • 第1相試験

    健康な成人

    安全性や吸収・排泄等の確認

  • 第2相試験

    少数の患者

    用法・用量の確認

  • 第3相試験

    多数の患者

    既存薬やプラセボ等との比較

  • 製造販売後臨床試験

    より多数の患者

    治験を経て承認された薬が市販された後、より多くの患者様の治療で使われたときの効果や安全性を確認

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