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気になる病気の症状・原因・予防
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れるアレルギー性鼻炎は、通年性と季節性に分類されます。原因となるアレルゲンには食物性と吸入性があり、吸入性にはさらに植物性と動物性があります。

アレルギー性鼻炎とは、「くしゃみがたてつづけに何度も出る」「透明で水のような鼻水が止まらない」「鼻がつまる」などの鼻炎の症状が、アレルギー反応によって引き起こされる病気です。
『鼻アレルギー診療ガイドライン2009年版』によれば、日本人の約40%がアレルギー性鼻炎であると推定されています。
アレルギー性鼻炎のうち、症状が一年中現れるものを「通年性アレルギー性鼻炎」と言い、それに対して、ある季節だけに現れるものを「季節性アレルギー性 鼻炎」と言います。花粉が飛ぶ季節だけ症状が現れる花粉症は、「季節性アレルギー性鼻炎」に分類されます(花粉症について詳しく知りたい方はこちらへ)。
アレルギー性鼻炎には以下の三大症状があります。
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これらの症状は、日常生活に支障をきたす非常に厄介なものです。くしゃみが何度も出るため、集中力が低下したり夜眠れなくなったりします。鼻水が止まらな いため、何度も何度も鼻をかみ、その結果、鼻の頭が真っ赤になってしまったり、鼻の皮がむけてしまったりします。鼻づまりがひどくなると、においが感じられなくなったり(=嗅覚障害)、両鼻がつまって口呼吸を余儀なくされたりします。呼吸を口呼吸に頼ると、のどがカラカラに渇いて様々な病気の原因になるとも言われています。

人間の体には免疫という機能が備わっています。免疫は、体内に異物が入ってきたときにそれを判別し、排除する働きをします。一度体内に侵入した異物には二度と悪さをさせないという、いわば人間の体を守る防衛軍のようなものです。
ところがこの免疫機能が過剰に働いてしまう場合があります。身体に害のない物質をも異物とみなし、身体に望ましくない免疫反応を引き起こすのです。
この不都合な免疫反応のことをアレルギーと言います。アレルギー反応を引き起こす原因物質のことをアレルゲン(=抗原)と言い、その種類は様々で、どのアレルゲンに対してアレルギー反応を示すかは人によって異なります。
| 種類 | アレルゲンの進入経路 | 引き起こされる病態 | 主なアレルゲン | |
|---|---|---|---|---|
| 食物性アレルゲン | 口から食物として入り、口やのどの粘膜で反応 | 腸で吸収されて全身に運ばれる じんましんやアナフィラキシーといった全身症状を引き起こす | 卵やそばなど | |
| 吸入性アレルゲン | 植物性 | 空気中に漂い、鼻や気管支に入る | アレルギー性鼻炎や気管支喘息を起こす | スギやヒノキの花粉など |
| 動物性 | 空気中に漂い、鼻や気管支に入る | アレルギー性鼻炎や気管支喘息を起こす | ネコの毛やダニ、カビ、細菌、ハウスダストなど | |
これらのアレルゲンに加えて、生活環境や生活習慣、ストレスによる免疫力の低下などもアレルギーの発症に関係があるとされています。
アレルギーをもつ人が特定のアレルゲンを鼻から吸いこむと、それに対抗するための抗体(IgE抗体)を作り出し、その抗体がアレルゲンと結びつくと、ヒスタミン等の化学物質が出て鼻の粘膜を刺激します。これがアレルギー性鼻炎を起こす仕組みです。
まず、その鼻炎がアレルギーによるもの、つまりアレルギー性鼻炎なのか、他の原因による鼻炎なのかを検査します。
| 検査名 | 検査内容 |
|---|---|
| 問診 |
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| 鼻鏡検査 |
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| 鼻汁好酸球検査 |
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ここまでの検査でアレルギー性鼻炎が疑われたら、次は主にアレルゲンの検査になります。 どのアレルゲンにアレルギー反応を示すかは人によって異なるので、効果的な治療を行うためには、その人にとってのアレルゲンが何であるかをつきとめることが重要です。
| 検査名 | 検査内容 |
|---|---|
| 皮膚テスト |
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| 血清抗体検査 |
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| 誘発検査 |
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三検査中、二種類で陽性ならば、アレルゲンが特定され、そのアレルゲンに対するアレルギーを持つとの診断がつきます。そして、鼻炎はアレルギー性鼻炎であると最終的に診断されます。

アレルギー性鼻炎の治療では、生活環境・生活習慣の改善をし、アレルゲンとの接触を避けることが基本です。その上で症状を抑える薬物療法を行います。 症状によっては、減感作療法や外科療法などの治療法を行う場合もあります。
アレルギー性鼻炎の主要なアレルゲンであるハウスダストやダニ、花粉を排除するには、室内を清潔にすることが一番です。こまめに掃除や洗濯をして部屋を常に清潔な状態に保ちましょう。特に身体に触れるもの、たとえばふとんや枕などのシーツ、カバーの洗濯が有効です。
床はフローリングが理想です。カーペットや敷物などは、ハウスダストやダニの温床になりやすいので、できれば避けましょう。使用する場合は、天日干しをするなどの対策をとりましょう。
他のダニ対策としては、部屋の湿度を50%、室温を20~25℃に保つといいでしょう。
また、不規則な生活やストレスなどにより免疫力が低下すると、ちょっとした刺激でも症状が出やすくなってしまいます。規則正しく健康的な生活をおくり、免疫力を高めましょう。
薬物療法は、アレルギー性鼻炎の治療法の中でも効果が高く、中心的な治療法となっています。
使用される薬の代表としては、ケミカルメディエーター遊離抑制薬や抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー薬、ステロイド薬などがあげられます。
| 第一世代の抗ヒスタミン薬 |
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|---|---|
| 第二世代の抗ヒスタミン薬 |
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アレルギー性鼻炎の治療でおもに使用されるのは、効果が高く、副作用の少ない第二世代の抗ヒスタミン薬です。
その他の薬としては、Th2サイトカイン阻害薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2受容体拮抗薬などが使用されます。また、アレルギー性鼻炎の治療 に漢方薬が使用されることもあります。漢方薬は、症状を抑えるだけではなく、体質を改善する効果もあるのですが、種類が多い上に体質との相性があるので、 漢方薬に詳しい医師に処方してもらう必要があります。
減感作療法とは、アレルゲンのエキスを少しずつ皮下注射して、アレルゲンに対して過剰な反応を起こさないように体を慣らしてゆくという、アレルギー体質自体を改善させる治療法です。免疫作用に変化が起こるため、免疫療法とも呼ばれます。治療期間は最低でも2~3年はかかりますが、治療を受けた方の約70%で症状が軽くなったという報告があります。

重度の鼻づまりで、薬物療法では改善がみられない場合には、手術をすることがあります。
症状が進行して厚くなってしまった鼻の粘膜を切除・収縮させ、アレルギー反応が起こる部分を減らすことで症状を抑えるというものです。
下鼻甲介粘膜切除術(メスで鼻の粘膜を切除する方法)や、レーザー手術(鼻の粘膜にレーザー光線を照射する方法)、化学焼灼法(化学薬品を使って鼻粘膜を収縮させる方法)などがあります。
※治療に当たっては、必ず専門医(耳鼻科など)にご相談ください。
詳しくは下記フリーダイヤルまでお問い合わせください。
TEL:0120-012-107

製薬メーカーが開発した薬剤を医薬品(お薬)として世に出す為には、事前に厚生労働省の承認・認可を得ることが法律で義務化されています。
この承認を得るために行う「治療を兼ねた試験」を「治験(ちけん)」と言います。
治験は、前臨床試験で有効性や安全性を十分に確認した後に、健康な人や対象疾患の患者様に対して実施されます。
私たちが普段使う薬は全て、多くの一般の方々が治験ボランティアとして治験に参加した結果、承認されたものです。
同じ悩みを持つ多くの患者様のためにも「治験」へのご協力をお願いいたします。
治験に自発的に参加・協力していただける方を「治験ボランティア」と呼んでいます。
治験参加中は、交通費や検査等の負担を軽減する目的で、負担軽減費が支払われます。

安全性や吸収・排泄等の確認

用法・用量の確認

既存薬やプラセボ等との比較

治験を経て承認された薬が市販された後、より多くの患者様の治療で使われたときの効果や安全性を確認

